クラスタ管理コンソールは Web ベースのツールで、クラスタのパフォーマンスをモニタできます。また、クラスタの機能を制御する多くのパラメータを表示および修正することもできます。CMC を使用すると、クラスタが実行中であっても、クラスタを動的に変更できます。また、バグレポートを提出することも可能です。
CMC を実行するには、Web ブラウザを起動して、適切な URL に接続します。CMC はセキュア HTTP プロトコル(HTTPS)を使用し、ポート 910 で実行されます。CMC に接続するには、SSL をサポートする Web ブラウザが必要です。
通常、CMC に接続するには、クラスタノードではないクライアントからクラスタの仮想アドレスを使用して接続します。以下に、CMC に接続するための URL の例を示します。
https://クラスタの仮想アドレス:910
![]() | CMC への接続に問題が発生した場合、https の s を忘れているか、ポート 910 を指定していない可能性があります。 |
CMC に初めて接続するときは、ブラウザによって SSL サイトの証明書を表示するいくつかのダイアログボックスが表示されます。これには、証明書が信頼できる機関により署名されていないことを示す警告が含まれます。証明書に正しいサイト名が含まれていないときも警告が表示されます。これは、ATM が複数のドメイン名を持っているか、ソフトウェアのインストール時に誤った情報を入力していると発生する場合があります。証明書を受け入れ、ブラウザが表示するダイアログの指示に従います。
CMC に接続するたびに、ユーザー名とパスワードが要求されます。ユーザー名は tlclbadmin を使用してください。このアカウントは、Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 のインストール時に自動的に作成されます。最初は接続している ATM の root アカウントと同じパスワードが設定されています。パスワードを入力すると、CMC に接続されます(ATM に存在する別のアカウントを使用してログインすることもできますが、構成ファイルの修正などを行うことはできません)。
ログインすると、CMC ホームページが表示されます。上部にアイコンが表示されます。このアイコンをクリックして他のさまざまなページへ進むことができます。表示されるアイコンは、ログオンしたユーザーにより異なります。

このページには、Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 のドキュメントや CMC 管理プログラムの他のページへのリンクが含まれています。それらのページを以下に説明します。
表 7-1. CMC Home Page
| HOME | HOME ページは、man ページと他のドキュメントへのリンクを提供します。メールサーバーをクラスタ化するため情報が記述された ClusteredMail.txt もここから参照できます。 |
| STATUS | STATUS ページは、クラスタをモニタできるページです。これには、クラスタプロセス、カーネルモジュール、ネットワークインターフェイス、/proc/net/cluster ファイル、およびログファイルの情報が表示されます。また、設定を修正したり、デーモンを停止または再起動することもできます。 |
| EDIT | EDIT ページは、構成ファイルの/etc/clusterserver/clusterserver.conf を表示および修正することができます。また、同期化ツールの tlclb_content_sync を実行することもできます。 |
| REPORT | REPORT ページは、クラスタの構成に関する多くの情報を含む E-mail メッセージを生成します。情報の送信先とレポートに含める情報を選択できます。Turbolinux のサポートスタッフにバグレポートする場合にも便利です。 |
| LICENSES | LICENSES ページは、システムのライセンスファイルを表示します。 |
| VIEW | VIEW ページは、EDIT ページに似ています。このページは構成ファイルを表示しますが、編集することはできません。 |
tlclbadmin でログインした場合は、VIEW ページを除くすべてのページが表示されます。別のユーザーでログインした場合は VIEW ページにはアクセスできますが、EDIT、REPORT、または LICENSES ページにはアクセスできません。
STATUS ページは、CMC で最もよく使用するページです。このページには、3 つの主要セクションがあります。上部のセクションは、 ps、lsmod、および ifconfig コマンドの出力を表示します。ps コマンドは、Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 が実行されているかどうかを確認できます。lsmod コマンドは、ロードされたカーネルモジュールをリストします。これには、ip_cs モジュールが表示されているはずです。ifconfig コマンドは、ネットワークインターフェイスの情報を表示します。この出力を参照して、適切なエイリアスが設定されているかどうかを確認することができます。また、上部のセクションには、プライマリ ATM の clusterserverd デーモンを開始、および停止するボタンがあります。

次のセクションは、/proc/net/cluster ディレクトリ内にある ファイルの出力を表示します。これらは、実行しているクラスタについての情報を提供します。この情報で重要な部分は、Statistics と Connections です。これらは、クラスタがアクセスされると変更されます。画面の上部にある[Autorefresh]ボタンを使用して、情報を定期的に更新することができます。/proc/net/cluster ディレクトリ内のファイルについては、項7.5.3 で詳しく説明します。
STATUS ページの最後のセクションには、Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 が使用する 3 つのログファイルの出力が表示されます。これらのログを参照して、何か不規則な状況が発生したかどうかを判断することができます。ログファイルに関する詳細は、項7.5.1 を詳細してください。
EDIT ページでは、構成ファイルの修正が行えます。事前に tlclb_config_sync を使用して同期化を行っていない場合は、[Authentication Token Exchange]で各 ATM の root パスワードを入力する必要があります。または、CMC による同期化処理を実行する前に、 tlclb_config_sync を使用しておくことを強くお勧めします。そうすれば、同期化処理を実行する前に root パスワードの入力を要求され、一度入力すれば、その後パスワードを入力する必要はありません。構成ファイルの修正が終了したら、[Commit]ボタンをクリックします。これにより、/etc/clusterserver/clusterserver.conf がすべての ATM にコピーされます。また、EDIT ページではコンテンツの同期化処理を実行することもできます。そのためには、tlclb_content_sync を使用して事前に同期化処理を行っておく必要があります。tlclb_content_sync を実行すると、EDIT ページの [Synchronize Contents] に同期化したノードおよびディレクトリがリストされ、その下に[Start]ボタンが表示されます。この[Start]ボタンをクリックすると CMC から同期化処理を実行できます。
![]() | CMC の使用中は、ブラウザの[再描画]または[再読み込み]ボタンを押さないでください。これらのボタンを押すと、押された時のイベントが再送され、CMC はこれらのボタンに関連するアクションを複数回実行してしまいます。 |
STATUS ページから、[Traffic Monitor](トラフィックモニタ)という別の画面を表示できます。トラフィックモニタは Java アプレットなので、ブラウザは Java をサポートしていなければなりません。アプレットは、ATM を経由するトラフィックフローをグラフィックで表示します。統計は、クラスタ、サーバー、またはサービスによって表示できます。
以下は、複数のサービスノードをモニタしたときのトラフィックモニタの表示例です。
