7.3. 同期化ツール

Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 には、2 つの異なる同期化ツールが提供されています。1 つはクラスタの構成ファイルを同期化し、もう 1 つはサービスノードのコンテンツを同期化するツールです。これらのツールは、tlclb_config_sync および tlclb_content_sync と呼ばれており、クラスタを構成するノード間の整合性を維持するのに役立ちます。

同期化ツールを使用するには、構成ファイルまたはコンテンツを受信するすべてのクラスタノードで SSH デーモンが動作している必要があります。tlclb_config_sync は、ATM 間でクラスタの構成を同期化するツールであり、Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 をインストールすれば、SSH アプリケーションである OpenSSH が同時にインストールされるため問題にはなりません。しかし、tlclb_content_sync を使用する場合は、同期化するサービスノードで SSH デーモンが動作していない可能性があります。

7.3.1. tlclb_content_sync

tlclb_content_sync は、すべてのサービスノードが同じコンテンツを持っていることを保証するために使用します。同期化する手順は以下のとおりです。

  1. 以下のコマンドを実行して、ユーティリティを開始します。

    # tlclb_content_sync

    ティップ

    コンソールから tlclb_content_sync を起動した場合、標準の表示言語は英語です。日本語で表示するには、miniuni コマンドを実行したあとに tlclb_content_sync を実行します。

    # miniuni
    # tlclb_content_sync

    また、turboclusteradmin から[コンテンツ同期ツール]メニューを選択して開始することもできます。ともに、同じ画面に進みます。

  2. ディレクトリとサーバーのリストが表示されます。[Tab]キーを使用して、2 つのリスト間を移動できます。エントリが画面に入りきらない場合は、カーソルキーを使用してリストをスクロールできます。

  3. ディレクトリのリストは、同期化するディレクトリを表示します。リストされたディレクトリのサブディレクトリを含む、すべての内容がコピーされます。初期状態では、Apache のドキュメントルートが表示されていますが、ソースシステムに存在するすべてのディレクトリを指定できます。なお、Turbolinux 11 Server の Apache ドキュメントルートは /var/www/html です。

  4. 同期化するディレクトリを追加または削除するには、画面の下部にある[ディレクトリを編集]ボタンを選択します。表示された画面で、ディレクトリの追加、削除、または編集が行えます。同期化するディレクトリを指定したら、[終了]を選択します。

  5. コンテンツを受け取るサービスノードを変更するには、[サーバーを編集]ボタンを選択します。表示された画面で、同期化するサービスノードの追加、削除、および編集が行えます。最初は、構成ツールで定義したすべてのサービスノードがリストされます。SSH デーモンを実行していないノードはリストから削除するか、SSH をインストールする必要があります。

    SSH をインストールしていないサーバーをリストしたままにしておくと、同期化処理の開始時に警告メッセージが表示されます。この警告メッセージは、コネクションがサーバーによって拒否され、同期化がエラーによって完了できなかったことを通知します。

    同期化するサービスノードを指定したら、[終了]を選択します。

  6. 正しいディレクトリとサービスノードの指定が終了したら、[開始]ボタンを選択します。これが特定サービスノードに対して初めて実行する同期化の場合は、そのシステムの root パスワードを要求する画面が表示されます。初回接続時は、この手順を必要としますが、次の接続からは、/root/.ssh/authorized_keys に格納された公開鍵で認証が行われるため、パスワードの入力画面は表示されません。

    root パスワードを入力し、[OK]を選択します。

    プログラムは各サービスノードに接続し、ディレクトリのすべての内容をコピーします。

  7. エラーが発生した場合は、何が問題であるかを通知するメッセージが表示されます。よくあるエラーは、システムが停止しているか、 SSH デーモンが実行されていないためです。そのサービスノードを削除すれば、今後このような警告メッセージは表示されなくなります。

  8. 同期化処理が完了すると、その操作が成功したかどうか、またはサーバーのいくつかにコネクションの問題が発生したかどうかが通知されます。エラーが発生した場合は、それを解決してからもう一度、同期化処理を実行してください。[閉じる]を選択して終了します。

7.3.2. tlclb_config_sync

tlclb_config_sync は、Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 の構成ファイル(clusterserver.conf)を ATM 間で同期化するために使用します。構成ファイルを同期化する手順は以下のとおりです

  1. 以下のコマンドを実行して、ユーティリティを開始します。

    # tlclb_config_sync

    ティップ

    コンソールから tlclb_config_sync を起動した場合、標準の表示言語は英語です。日本語で表示するには、miniuni コマンドを実行したあとに tlclb_config_sync を実行します。

    # miniuni
    # tlclb_config_sync

    また、turboclusteradmin から[設定同期ツール]メニューを選択して開始することもできます。ともに、同じ画面に進みます。

  2. サーバーのリストが表示されます。最初は、構成ツールでサービスノードまたは ATM として定義したすべてのノードがリストされます。

  3. Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 がインストールされていないノードは、リストから削除する必要があります。削除するには、特定のサーバーを選択し、[削除]ボタンを選択します。そのサーバーはただちにリストから削除されます。

    Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 がインストールされていないノードをリストに残しておくと、同期化処理の開始時に警告メッセージが表示されます。この警告メッセージは、コネクションがサーバーによって拒否され、同期化がエラーによって完了できなかったことを通知します。

  4. リストに表示されていないサーバーを追加するには、[追加]ボタンを選択して、表示されたボックスにサーバーの名前を入力します。[OK]を選択すると、サーバーがリストに追加されます。

  5. サーバーの正しいリストを指定したら、[開始]ボタンを選択します。これが特定サーバーに対して初めて実行する同期化の場合、tlclb_contents_sync と同じように、そのシステムの root パスワードを要求する画面が表示されます。

    プログラムはサーバーのリストを調べ、各サーバーに接続し、更新された構成ファイルをコピーします。

  6. エラーが発生した場合は、何が問題であるかを通知するメッセージが表示されます。よくあるエラーは、システムが停止しているか、そのサーバーで Turbolinux Cluster LoadBalancer 11 とともに SSH デーモンが実行されていないためです。リストからそのサーバーを削除すれば、今後このような警告メッセージは表示されなくなります。

  7. 同期化処理が完了すると、その操作が成功したかどうか、またはサーバーのいくつかにコネクションの問題が発生したかどうかが通知されます。エラーが発生した場合は、それを解決してからもう一度、同期化処理を実行してください。[閉じる]を選択して終了します。