最初に anlghead.h ファイルを調べて、編集するものがあるかどうか見てください。特に ANALOGDIR を設定する必要があります。
それを行ったあと、プログラムをコンパイルする必要があります。どうやるかは、あなたの使っている OS に依存します。
makeとだけ打って下さい。たいていのシステムではそれで十分でしょう。もしコンパイルに失敗したら、Makefile に目を通してみて、あなたの環境に適合するように変える必要があれば変更して、再度行ってみて下さい。何をすれば良いかが、そのファイルに書かれています。特に Solaris 2 (SunOS 5) のユーザは LIBS= の行を変えることが必要になります。
(専門家は anlghead.h を編集する代わりに、make コマンドラインにいくつかの引数を渡すことができます。例えば
make DEFS='-DHTTPDIR=\"/usr/etc/apache/\"'analog をコンパイルするためのスクリプトがあるなら、これは便利です)
もし gcc を持っていないなら、コンパイラを変える必要があるでしょう。代わりに acc または cc で試して下さい。それでもコンパイルができないなら、DNS 参照コードを無視するために DEFS=-DNODNS を試して下さい。
HP-UX 10 と gcc のあるバージョンには、知られている問題があります。もし <sys/stat.h> ライブラリのエラーが出てくるなら、gcc をバージョン 2.7.2.3 かそれ以降にアップグレードするか、HP の cc のコンパイラを使う必要があります。 HP のコンパイラは、初期設定で ANSI C のコンパイラではないので、ANCI C を使うためにはコンパイラが示すための CFLAGS の中で -Ae を指定して、コンパイラーは ANCI C であることを示す必要があります。
SunOS 4 の cc と gcc は ANCI C で必要なヘッダーファイルを持っていません。もし ANCI C のコンパイラー acc があるなら、それを使いなさい。さもなければ、Makefile 中で与えられている DEFS を使いなさい。
SunOS 5 のユーザは Makefile の中の LIBS= 行を変える必要があります。またこの OS は時々壊れた strcmp() 関数を持っているようです。もし analog を起動したときに "illegal instruction" エラーが出たら、DEFS= 行に -DNEED_STRCMP を指定して、コンパイルしてください。。
VMS 上でのコンパイル。最初に上記のように anlghead.h を編集して下さい。 そして analog をコンパイルするために
MMSと打って下さい。VMS 7.0 と 7.1 には、analog のコンパイルを止めてしまうバグがあります。 これを直すには、descrip.mms のファイルの一番上の cflag の定義に、"/define=(_VMS_V6_SOURCE)" を付け加えることです。
Acorn RiscOS 上でのコンパイル。この Makefile は Make.Risc と呼ばれており、make する前に Makefile と名前を変える必要があります。また C、H それに O という名のディレクトリを作る必要があり、それからソースファイルを適切なディレクトリに移動しなければなりません。例えば、alias.c は C.alias と名前を変えなければならない。それに、ヘッダーファイル anlghead.h 中で、RiscOS ディレクトリ構造に合うように、幾つかのファイル名を変える必要があります。
OS/2 上でのコンパイル。OS/2 には、すでにコンパイルした analog がありますが、もし自分でコンパイルしたければ、 EMX package が必要になります。Makefile を編集して、OS=OS2 と LIBS=-lsocket を指定します。その後 anlghead.h を編集し、Make を走らせて、analog.exe の実行ファイルを作成するために、コマンド
EMXBIND -b ANALOGを走らせます。
analogとだけ打ってください。(または、もし何らかの理由で . があなたの $PATH に含まれていないときには、 ./analog と打ってください。)
analog の環境設定のためには、初期設定で analog.cfg と呼ばれている環境設定ファイルに、コマンドを書くことができます。直ちに必要な2個のコマンドは、
LOGFILE logfilename # ログファイルの位置を設定する OUTFILE outputfile.html # モニターの代わりにファイルに出力するログファイルはローカルに置かれてなければならない。analog は、FTP あるいは HTTP を用いて、インターネットを通してこのファイルを持ってくることはできない。プログラムには見本のログファイルが提供されています。
マニュアルの後で、基本コマンド の一覧があります。また始めるにあたっては、環境設定ファイルには少ししか設定がしてありません。しかし、 他に多くの設定が可能です。analog のカスタマイズ の章には全てのコマンドが述べられています。出力を理解するのには、出力結果の意味 の章が助けになるでしょう。
analog にオプションを与える他の方法に、プログラム名の後のコマンドラインに与える、コマンドライン引数というものがあります。これらは、環境設定ファイル中のコマンドの手っ取り早い方法にすぎません。