analog が動作し始めたとき、始めに環境設定ファイルとコマンドライン(コマンドラインを使った OS から analog を立ち上げたと仮定します)からオプションを読みこみます。これら多くのオプションの初期設定は、プログラムのコンパイル時にすでに anlghead.h と anlghea2.h のファイルで設定されていたはずです。
そのため、コンパイル済みの実行ファイルをダウンロードしないで、もしあなた自身のバージョンの analog をコンパイルしようとするときには、コンパイルする前にこれらのファイルの幾つかのオプションを設定することができます。これらのオプションについては、全て説明が付いています。
analog が読みこむ最初のファイルは、通常 analog.cfg と呼ばれている 初期設定ファイル です。コマンドラインにオプション -G を付けると、このファイルの読み込みを止めることができます。そのときコマンドラインの引数は、現れた順に読み込まれます。
最後に、プログラムのコンパイル時に指定すると、 強制的環境設定ファイル が読み込まれます。これはユーザーによって無効にできない環境設定ファイルです。もしそのファイルが見つからないときには、analog はすぐに終了してしまいます。このことは、例えば普通のユーザがある種のファイルやある種のレポートを生成するのを、システム管理者が防ぐことができます。しかしながら、ユーザが勝手に解析するのを防ぐ確かな唯一の方法は、彼らのログファイルへのアクセスを禁止すればよい。
そうでもしないと、彼らが他の analog または他のプログラムを使って、ログファイルを解析するのを止めることはできません。
コマンドラインから +gother.cfg のようなコマンドを使えば、別の環境設定ファイルを含めることができます。( +g とファイル名の間にスペースは無い。これは全てのコマンドラインの引数について成り立つ。)また
CONFIGFILE other.cfg
というコマンドによって、環境設定ファイル内から別の環境設定ファイルを含むこともできます。他の環境設定ファイル中のコマンドは、順に読み込まれていきます。
プログラムは、プログラム自身が止めるまで、コマンドラインを読み続けるか、環境設定ファイルを読み込みます。別の環境設定ファイルを読むことは、初期環境設定ファイル(普通は analog.cfg )の読み込みを止めることは できない 事に注意してください。これを行うには、-G と同時に +g コマンドも指定しなくてはいけません。またいくつかの環境設定ファイルを読み込むことは、いくつかのレポートを生成することは しない が、一個のレポートは全てのオプションに基づいています。
Mac 版では、analog のアイコンの上に特別の環境設定ファイルをドラッグすることで、初期のファイルに代わって、プログラムを動かすことができます。ファイルは # から始まらなくてはいけません。
たとえコマンドラインでの略語が使えなくても、+Cコマンドを使えば、どんな環境設定コマンドを指定することもできます。例えば、+C"UNCOMPRESS *.gz gzcat" とすれば、このコマンドを含むことができます。
環境設定コマンドの構文規則は以下に与えられます。環境設定ファイルは、各行に幾つかのコマンドを含んでいます。ハッシュ記号( # )より後ろの文章はコメントとして無視されます。それぞれのコマンドは、1つまたは2つの引数が後に続くコマンド名から成り立っています。コマンドに対する引数は、一汁か2重引用符または括弧で括られることがあり、もし引数がハッシュ記号化スペースを含むときは、そうしなければなりません。例として、以下に正しい環境設定コマンドを与えます。
DAILY OFF # 日別概要を必要としない。
FULLDAILY "ON" # その代わりに、1日全体のレポートを必要とする。
HOSTNAME (Spam Widgets Inc.) # スペースが含まれるので、引用符か括弧が必要
もし一つだけ許されるようなもの(例えば、 OUTFILE )の時には、一般的に、後で現れるコマンドは、前のコマンドに優先する。あるいは、幾つかのもの(例えば、LOGFILE 、なぜなら幾つかのログファイルを読むことができる。)が許されるときには、それらを追加する。
もしすべてのオプションが少し混乱しているように見えるときには、以下のコマンド、
analog -settings [他のオプション]
を動かすか、 SETTINGS ON を環境設定ファイルに含んで下さい。
すると、 anlghead.h と anlghea2.h 中の初期設定と環境設定コマンド、それにコマンドラインのオプションに基づいた全ての変数の値を出してくれるでしょう。 もし Unix または Windows を使っているなら、
analog -settings > file
を使えば、ファイル出力が得られることを思い出してください。
Stephen Turner
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