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Readme for analog3.90beta2

階層レポート

時間に依存しない幾つかのレポートは、階層(ツリー)構造を持っている。そのため、例えば、ドメインレポートの各ドメインは、その下にサブドメインを持ち得るし、これもまたサブ・サブドメインを、...、持ち得る。この章では、階層構造を持つレポートを取り扱うコマンドについて述べる。

最初に、一覧にされたレポートの各項目をあなたが制御できる必要がある。このためには、SUB の付いたコマンドを使う必要がある。従って、例えば次のコマンド、 SUBDIR /~sret1/* は、「ディレクトリレポート」が私のファイルの合計の項目を含むだけではなく、私の各サブディレクトリに対する各項目も含むであろう。以下の様なものになろう。

29,111: /~sret1/
10,234:   /~sret1/analog/
 5,179:   /~sret1/backgammon/
11,908: /~steve/
コマンド中に1個以上の * を含むことができる。例えば、
SUBDOMAIN *.*
は、全体の「ドメインレポート」を2階層深く表示する。

SUB コマンドを指定すると、全ての中間層は自動的に含まれる。従って、例えば、

SUBDOMAIN statslab.cam.ac.uk
の後では、cam.ac.ukac.uk も、「ドメインレポート」に含まれるし、*.*.ac.uk の指定の後では、*.ac.uk も含まれることになる。

以下に4個の SUB コマンドの例を挙げる。

SUBTYPE *.gz         # 「ファイル種類別レポート」中で
SUBBROW */*          # 例えば、「ブラウザーの概要」中での Mozilla/4
SUBBROW Mozilla/*.*  # Mozilla にマイナーなバージョン番号を付ける
REFDIR http://search.yahoo.com/*   # 「リンク元レポート」
SUBORG *.aol.com     # 「組織別レポート」
SUBORG *.*.com       # 全ての .com を分解する

SUBDOMAIN レポート(しかし他はなんでもない)には、サブドメインを表現する2番目の引数を含むことができる。例えば、以下の様になる。

SUBDOMAIN cam.ac.uk 'University of Cambridge'
このときこのサブドメインは、「ドメインレポート」にその翻訳と一緒に一覧される。また、数値で表したサブドメインを使うこともできる。例えば、以下のようである。
SUBDOMAIN 131.111 'University of Cambridge'
もしサブドメインがアルファベット順に整列された時、数値のサブドメインも数値の順ではなくアルファベット順に整列される。これが問題になるとは、私には思えない。

もし LOGFILE に2個目の引数を付けたなら、SUBDIR には別な使用法がある。/index.html というファイルを http://www.mycompany.com/index.html と翻訳したとしよう。すると、以下のコマンド

SUBDIR http://*/*
は、ディレクトリレポートを正しい形にする適切な指定である。
各レポート下の階層は、一番上の階層に対して、既に見たのと全く同じように働くコマンドを持つ。これらのコマンドは、SUBDIRFLOORSUBDOMFLOORSUBORGFLOORSUBTYPEFLOORSUBBROWFLOOR そして REFDIRFLOOR;それに SUBDIRSORTBYSUBDOMSORTBYSUBORGSORTBYSUBTYPESORTBYSUBBROWSORTBY そして REFDIRSORTBY である。

下の階層の項目は、階層的レポートに以下の条件の時に一覧にされる。もしその項目が sub-FLOOR 以上にあり、かつ SUB が付いたコマンドに含まれ、かつ INCLUDE または EXCLUDE コマンドにより除外されておらず、かつ 直近の親が一覧に含まれているという条件のもとである。例えば、以下の命令

SUBDIR /*/*/
SUBDIRFLOOR -3r
SUBDIRSORTBY REQUESTS
は、各ディレクトリ下の大部分のリクエストに対して、3つのサブディレクトリを一覧にする。SUBDIRFLOOR 1:r は、どの 最上層 のディレクトリに対する最大のリクエスト数の最低1%のリクエストを生じたどのサブディレクトリも一覧にするでしょう。

3個ファイルレポート (リクエストレポート、リダイレクションレポートそれに 不成功レポート) それに 3個のリンク元レポート (リンク元レポート、リダイレクションされたリンク元レポート それに 不成功リンク元レポート) は、完全には階層的ではないが、参照したファイル (引数が読み込まれたと仮定して: ARGSINCLUDE コマンドを参照のこと) の下の 検索語 と共に一覧が出力される。そのため、これらは sub-FLOOR と sub-SORTBY コマンドに似た命令を持つ。即ち、REQARGSFLOORREDIRARGSFLOORFAILARGSFLOOR, REFARGSFLOORREDIRREFARGSFLOOR そして FAILREFARGSFLOOR; それに REQARGSSORTBYREDIRARGSSORTBYFAILARGSSORTBYREFARGSSORTBYREDIRREFARGSSORTBY そして FAILREFARGSSORTBY である。同じ事が、OS のマイナーバージョンを含んだ「OSレポート」に対しても適用される。この場合には、SUBOSFLOORSUBOSSORTBY を持つ。


階層的レポートの下層では、一時的に最上層が見えないことがある。これは意図的であるにもかかわらず、レポートが乱れているように見える。もし、例えば「リンク元レポート」にたくさんの検索引数がある場合のように、たくさんの下層がある場合には、N を含めることが、綺麗に見せるコツである。
以上で、出力の制御コマンドの全てを尽くしている。さて、ドメインファイル から始まる幾つかの他の話題に移ろう。
Stephen Turner
analog についての質問は analog-help のメーリングリスト を読んでください。

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