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Readme for analog3.90beta2

他のレポート

この章では、時間に関連しないレポートについて論じます。既にいくつかのコマンドを見てきたにもかかわらず、これらのレポートを制御するコマンドはまだ沢山あります。

初めに、これらのレポートは、まさに時間に関連したレポートのような COLS コマンドを持っています。(これらのコマンドの使いかたは 時間レポート の章をみてください。) 時間に関連しないレポートでは、2つの追加項目があります。即ち最後のアクセス日である D とリストの中の項目数である N です。例えば、

REQCOLS NRD
はリクエストレポートの中のファイルを勘定し、それぞれのリクエスト数とそれぞれが最後にリクエストされた時の時間を記述します。時間に関連しないレポートにおける全ての COLS コマンドの一覧は、HOSTCOLS, ORGCOLS, DOMCOLS, REQCOLS, DIRCOLS, TYPECOLS, SIZECOLS, PROCTIMECOLS, REDIRCOLS, FAILCOLS, REFCOLS, REFSITECOLS, SEARCHQUERYCOLS, SEARCHWORDCOLS, REDIRREFCOLS, FAILREFCOLS, FULLBROWCOLS (Browser Report), BROWCOLS (ブラウザーの概要), OSCOLS, VHOSTCOLS, USERCOLS, FAILUSERCOLSSTATUSCOLS です。 全てのレポートの中で、これら全ての列が認められるわけではないのですが、間違った使い方をすれば、analog は注意を発するでしょう。
次に、どのようにしてレポート結果を並べるかを指定するために、 SORTBY コマンドの使い方を知ることが必要です。レポートの並べ方に6つの方法があります。REQUESTS, PAGES (即ち、ページリクエスト), BYTES, DATE, ALPHABETICALRANDOM (非常に長いレポートの場合には、並べ替えをしないのはしばしば役に立ちます)。例えば、
HOSTSORTBY ALPHABETICAL
というコマンドはホストレポートをアルファベット順に並べます。そのほかの SORTBY コマンドには、 ORGSORTBY, DOMSORTBY, REQSORTBY, DIRSORTBY, TYPESORTBY, REDIRSORTBY, FAILSORTBY, REFSORTBY, REFSITESORTBY, SEARCHQUERYSORTBY, SEARCHWORDSORTBY, REDIRREFSORTBY, FAILREFSORTBY, FULLBROWSORTBY, BROWSORTBY, OSSORTBY, VHOSTSORTBY, USERSORTBY, FAILUSERSORTBYSTATUSSORTBY があります。再び、全てのレポートの中で全ての分類の仕方が可能というわけではないのですが、違法な使い方をしたら、analog に注意されるでしょう。

SORTBY ALPHABETICAL に関係のある有名なバクがあります。レポートは、OUTPUTALIAS が適用される前に、分類されてしまいます。これは、もし OUTPUTALIAS がそのレポート中で指定されているなら、レポートは正しくは分類されない、ということを意味します。


たいていのレポートで FLOOR を指定することもできます。このコマンドは、レポートに記入される前に、その項目がどれくらい大きさを持っているかということを指定します。層(フロア)を指定する方法は数多くあり、ここでは DOMFLOOR (ドメインレポート FLOOR )コマンドを使用して、箇条書きにしてみます。本来これらは、層のレベルを示す数値と層の意味を表す1文字が後に続きます。
DOMFLOOR 1000r       # 少なくとも1,000件のリクエストがあった全てのドメイン
DOMFLOOR 1000p       # 少なくとも1,000件のリクエストがあったページ
DOMFLOOR 1000000b    # 少なくとも1,000,000バイトのデータ転送量
DOMFLOOR 1Mb         # 少なくとも1メガバイト
DOMFLOOR 0.5%r       # 0.5% のリクエスト( %p や %b に対しても同様 )
DOMFLOOR 0.5:r       # どのドメインに対しても 0.5% の最大
                     # リクエスト数( :p や :b に対しても同様 )
DOMFLOOR 970701d     # 1997年1月1日 以来の最終アクセス日
DOMFLOOR -00-01-00d  # 最近の月からの最終アクセス日
                     # ( FROM と TO コマンドのマニュアルを見よ )
DOMFLOOR -100r       # 最上位100位以内のリクエスト数のあったドメイン
                     # ( -100p, -100b, -100d に対しても同様 )
そのほかの FLOOR コマンドに HOSTFLOOR, ORGFLOOR, REQFLOOR, DIRFLOOR, TYPEFLOOR, REDIRFLOOR, FAILFLOOR, REFFLOOR, REFSITEFLOOR, SEARCHQUERYFLOOR, SEARCHWORDFLOOR, REDIRREFFLOOR, FAILREFFLOOR, FULLBROWFLOOR, BROWFLOOR, OSFLOOR, VHOSTFLOOR, USERFLOOR, FAILUSERFLOORSTATUSFLOOR があります。すべての FLOOR が全てのレポートで認められるわけではないのですが、間違った使い方をすれば、analog は注意をするでしょう。
コマンドラインから各レポートのオン・オフする方法については、コード文字 を使うやり方を述べました。実際、同じコマンド中で SORTBYFLOOR を指定することができます。リンク元サイトレポートの例を見てみましょう。もし(レポートを取るために) +f に一文字を付けて使うなら、以下のコードに従って並べ方が表されます。
r
REQUESTS
p
PAGES
b
BYTES
d
DATE
a
ALPHABETICAL
x
RANDOM
次にあるいは別の方法として、層を指定するために、上記の FLOOR 書式の一つを使うことができます。もし SORTBY を指定するなら、層の指定の最後の一文字を省くこともでき、analog はデータの並べ方によってそれを推測します。それがデータの並べ方なら、層はページまたはバイトによる分類であるし、そうでなければリクエスト数による分類でしょう。以下に4つの例があります。
+fp
は参照元サイトレポートを出したり、ページリクエストによってそのデータを並べ替えることを意味しますが、その層については何も指定しません。
+f100r
は少なくとも100のリクエストを持つ全ての参照元サイトを示すことを意味しますが、データを並べる方法については何も書き込みません。
+fb10000
は少なくとも10,000バイトを持つ全ての参照元サイトを示すことを意味し、バイトによってデータを並べます。
+fa-000101d
は今年アクセスした全ての参照元サイトを示すことを意味し、アルファベット順にデータを並べます。

私達は既に、時間に関連しないレポートに記載されてい項目に影響を与えるコマンドを見てきました。出力用の INCLUDEEXCLUDE コマンドは、それぞれのレポートから省略される行を指定しており、OUTPUTALIAS コマンドは、名称が一覧に出る前にそれらに別名をつけて、出力用に使われる。 またリクエストレポートと3個の参照レポート中で、リンク先を制御するコマンドに LINKINCLUDE, LINKEXCLUDE, REFLINKINCLUDEREFLINKEXCLUDE もあります。これらについての説明を見る必要があるかもしれません。

リクエストレポート中のリンクに影響を与える、もう一つのコマンドがあります。 BASEURL コマンドは目標のリンク中のURLに、余分の文字列を頭に付け加えます。例えば、以下のコマンドを使用した後、

BASEURL http://www.statslab.cam.ac.uk
/~sret1/ は、 /~sret1/ ではなく、 http://www.statslab.cam.ac.uk/~sret1/ にリンクを張ります。 これは照会したいサーバーの統計を、異なったサーバー上で表示したいときにとても便利です。もしファイルを http://www.statslab.cam.ac.uk/~sret1/ のように表示したいならば、そのアドレスにリンクを張るよりもむしろ、LOGFILE コマンドを代わりに使用して、第2引数を利用すればできます。

次の章では、この章のコマンドに密接に関係した 階層構造をもったレポート を生成するコマンドについて説明します。


Stephen Turner
analogについての質問は analog-help の メーリングリスト を読んでください。

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