もしログファイルが 必要な情報を含んでいるときには、analog が表現できる32の異なるレポートがあります。それぞれのレポートは、以下のような短い名前と、コード文字または数字を持っています。
x GENERAL 全体の概要 m MONTHLY 月別レポート W WEEKLY 週別レポート D FULLDAILY 日別レポート d DAILY 曜日別概要 H FULLHOURLY 時間別レポート h HOURLY 時間別概要 4 QUARTER 15分間隔レポート 5 FIVE 5分間隔レポート S HOST ホストレポート Z ORGANISATION 組織レポート o DOMAIN ドメインレポート r REQUEST リクエストレポート i DIRECTORY ディレクトリレポート t FILETYPE ファイル種類別レポート z SIZE ファイルサイズレポート P PROCTIME 処理時間レポート E REDIR リダイレクションレポート I FAILURE 不成功レポート f REFERRER リンク元レポート s REFSITE リンク元サイトレポート N SEARCHQUERY 探索語レポート n SEARCHWORD 検索語レポート k REDIRREF リダイレクトされたリンク元レポート K FAILREF 不成功リンク元レポート B FULLBROWSER ブラウザーレポート b BROWSER ブラウザーの概要 p OSREP OSレポート v VHOST 仮想ホストレポート u USER ユーザレポート J FAILUSER 不成功ユーザレポート c STATUS 状態コードレポート個々のレポートの詳細な意味とそれらを制御するコマンドの概要は、 Analog のレポート を見て下さい。
FIVE OFF REFSITE ONのような環境設定コマンドや、-5 または +s のようなコマンドラインの引数が使われます。 また「全体の概要」を除くすべてのレポートを ALL ON や ALL OFF のコマンド、またはコマンドラインの引数である +A や -A を用いて出力を制御することができます。
GOTOS OFFコマンドで出力を消すことができ、GOTOS ON で再び出すことできます。また GOTOS FEW で、"Go To" 行を、ページの先頭と最後に置くことができます。コマンドラインの引数としては、GOTOS OFF は -X と簡単に書け、GOTOS ON は +X と書けます。
「全体の概要」中の括弧内の数字は、直近の7日間の値を示しています。即ち、TO 時刻以前の7日間、または TO の時刻が与えられていないときには、プログラムが始まった時刻以前の7日間を表しています。直近の7日間の値は、全ては必要ないが幾つかのリクエストがその7日間にあった場合に、通常レポートに含まれます。しかし、次のコマンドによって削除することもできます。
LASTSEVEN OFFもちろん LASTSEVEN ON でそれらを再び出すことができます。
REPORTORDER コマンドでレポートの順番を変えることができます。以下の様に、全てのレポートのコード文字をあなたが望む順序で並べればよい。
REPORTORDER xcmdDhH45WriSoEItzsfKkuJvbB
OUTFILE stats.htmまたは +Ostats.htm のようなコマンドラインの引数を使って、出力するファイル名を変えることができます。もし - または stdout というファイル名を使ったとしたら、出力は標準出力になり、スクリーンに出力されるでしょう。しかし Unix のユーザは、リディレクションを使って別のファイルに出力したり、パイプを通すかもしれません。また
OUTFILE /usr/bin/httpd/htdocs/stats.html # Unix OUTFILE "Hard Disk:Server Apps:WebSTAR:Analog:Report.html" # Macのような絶対パス名を使うこともできます。
時には、OUTFILE のファイル名に日付を含むことは都合が良いことがあります。ファイル名の中に以下のコードを含むことで、これを実現することができます。
%D 日付 %m 月の名称 %M 数値の月 %y 2桁の年 %Y 4桁の年 %H 時 %n 分 %w 曜日例えば
OUTFILE stats%y%M.htmlは stats9905.html のようなファイル名を生成します。使用される日付は、TO で使用される日付です。そこで指定されていなければ、プログラムが起動した時刻になります。
OUTPUT ASCIIのようなコマンドはもちろん、コマンドラインの引数として +a を付ければ ASCII スタイルを、-a を付ければ HTML 出力形式を選ぶこともできます。もし キャッシュファイル を出力しているなら、OUTPUT NONE で出力を抑えることもできます。
次に、出力の言語を変えることができます。それには2つの方法があります。一般的な方法は LANGUAGE コマンドを使います。例えば
LANGUAGE FRENCHはフランス語で出力します。現在、有効な言語は CATALAN, CHINESE, CZECH, DANISH,DUTCH, ENGLISH, US-ENGLISH,FINNISH, FRENCH, GERMAN, GREEK,HUNGARIAN, ICELANDIC, ITALIAN,JAPANESE, KOREAN, LATVIAN,LITHUANIAN, NORWEGIAN (Bokmål),NYNORSK, POLISH, PORTUGUESE,BR-PORTUGUESE, ROMANIAN, RUSSIAN,SERBOCROATIAN, SLOVAK, SLOVENE,SPANISH, SWEDISH と TURKISH.
注意:これらの言語の全ては、analog のバージョン3で有効ですが、大部分はバージョン4用にはまだ翻訳されていないので、このバージョンでは使えません。言語ファイルは lang ディレクトリに入っており LANGFILE コマンド(次の段落を見よ)で選ぶことができますが、言語ファイル中には、いくつかの英語の熟語が含まれています。言語ファイルが翻訳されれば、それらは analog のホームページ に加えられていきます。
もう一つの方法は LANGFILE コマンドを使う方法です。これはもしあなたが新しい言語を analog のホームページ からダウンロードしようとしたり、自分で翻訳しようとしたり、いくつかの言葉や熟語、または日付や時間の出力形式を変更しようとするときに便利です。 LANGFILE コマンドは、新しい言語に対してさまざまな言葉や熟語が含まれているファイルがどれであるか示しています。例えば、
LANGFILE lang/guarani.lngコマンドは、このファイルから読み込むことを表しています。(もしファイルが analog が動作しているディレクトリかフォルダー内に無いときには、ディレクトリ名も含めなければならないことに注意してください。特に、他の言語と同じファイルにあるとは限りません。)
またいくつかの言語では ドメインファイル が使用できます。これらは通常 LANGUAGE コマンドによって自動的に選ばれます。しかし DOMAINSFILE コマンドを使って、異なるドメインファイルを使うこともできます。 またいくつかの言語では フォームインターフェース の翻訳もあります。
もしあなたが他の言語に翻訳して頂けるなら、わたしは非常に感謝します。しかし、他の誰も同じ言語に翻訳していないことを確かめるために、最初に私に連絡することをお勧めします。英語の言語ファイルには、新しい言語に翻訳する際の簡単な指示が含まれています。
このコマンドを使うときには、注意しなければなりません。 異なる時間帯の異なる世界で使われている夏時間のため、analog は、異なる時間帯の間 を変換しようとしません。1年の異なる時間に対して、正しい時間差を設定するのはあなたの責任です。例えば、あなたはシカゴに居るが、サーバは GMT (世界標準時)で記録しているとすると、2種類の異なる時間差を設定する必要があるでしょう。一つは夏に−5時間であり、冬には−6時間になります。あなたは、ログファイルを適切な場所で2つに分け、以下のようなコマンドを発行する必要があるでしょう。
LOGTIMEOFFSET -300 LOGFILE summer*.log LOGTIMEOFFSET -360 LOGFILE winter*.log
これに関連して、TIMEOFFSET と呼ばれるコマンドがある。これは、現地時間を取り入れるために、(Web サーバが動作しているコンピュータではなく)analog が動作しているコンピュータの時間をどれくらいずらせばよいのかを決定する。
IMAGEDIR img/ # 出力と同じディレクトリ内にある場合 IMAGEDIR /img/ # Web サーバのルートディレクトリからの位置
出力の最上部の行に影響を与える3このコマンドがある。初めに、LOGO コマンドは、analog のロゴマークを他の画像に(例えば、あなたの機関のロゴ)に置き換えることができる。以下の様にすれば良い。
LOGO picture.gif # このファイルに対して LOGO /images/picture2.gif # 異なるファイル LOGO none # ロゴマーク無しロゴマークは、スラッシュマークで始まらない限り、あるいは :// を含まない限り、IMAGEDIR 内にあると仮定されている。
次に、HOSTNAME と HOSTURL コマンドがある。これらは、題名の行の終わりの「名称」と「リンク」に影響を与える。例えば、以下の様に指定すると、
HOSTNAME "Stephen Turner" HOSTURL http://www.statslab.cam.ac.uk/~sret1/"ウェブサーバの統計 Stephen Turner" という結果が得られる。 HOSTURL に対して、none と指定して、リンクを張らないこともできる。analog は、通常必要ならば、ホスト名中の文字を HTML の文法に則って翻訳する。HTML のアクセントつきの文字のような特殊文字を含めるためには、それらの文字の前にバックスラッシュをつける必要がある。以下のようにである。
HOSTNAME "M\üller & S\öhne"
また HEADERFILE と FOOTERFILE と呼ばれるコマンドがある。これらによって、出力ファイルの最上部と最下部に挿入するファイルを指定することができる。以下の様に指定すると、
HEADERFILE none以前に指定されたヘッダーファイルを取り消すことができる。
出力にスタイルシートを指定する STYLESHEET というコマンドがある。このコマンドは、色等を指定することができる(スタイルシートの書き方は、http://www.w3.org/Style/css/ を参照せよ)。例えば、
STYLESHEET /housestyle.css STYLESHEET none # 上記の取り消し
これに関連して、SEPCHAR、REPSEPCHAR、それに DECPOINT と呼ばれる3このコマンドがある。これらは、それぞれ、数値の3桁区切り文字、レポート中の列に現れる数値の3桁区切り文字、それに小数点文字を指定する。例えば、フラン人のユーザは、以下の様に指定するであろう。
SEPCHAR " " REPSEPCHAR none DECPOINT ,こうすると、"3000と4分の1" は、文章中では "3 000,25" のようになり、レポート中では "3000,25" のようになる。
RAWBYTES と呼ばれるコマンドがある。もしレポート中で正確なバイト数を知りたかったら、RAWBYTES ON と指定すればよいし、 あるいはその代わりに、もしキロバイトやメガバイトのように適切な単位の数値が欲しいときには、RAWBYTES OFF とすればよい。
最後に、ページの幅を決める HTMLPAGEWIDTH とか ASCIIPAGEWIDTH と呼ばれるコマンドがある。明らかに、前者は出力形式が HTML のときに使われるし、後者は ASCII 出力形式のときに使用される。出力はこのコマンドで指定される幅に収まるとは保証されないが、時間の画像をの幅を選択するとき、 アルファベット順にホストレポートを並べようとするとき、水平線を書くとき、それに文章を書くときに、analog は注意を払っている。